【洗い出し】アーセナルが夏にやるべきこと
- 2021.03.24
- News story
- Alexandre Lacazette, Eduardo Gaspar, Martin Ødegaard, Mattéo Guendouzi, Mikel Arteta

さて、今日のアーセナルトピックスをみなさまと共有したく存じます。
TelegraphのSam Deanがアーセナルの夏のTo-Doリストをまとめている。
Arsenal’s summer To-Do list
Arsenal’s summer to-do list: A plan to keep Martin Odegaard and kicking out the troublemakers
まずは、ファーストチームのプレイヤーについて。
この夏、アーセナルが取り組むべき重要なポジションは主に2つ。
- MFマルティン・ウーデゴールのこと。(アルテタ『ウーデゴールの将来は今季終了後に決める』)
- セントラルストライカーの人員確保。(ラカゼット退団、バロガン残留という噂)
ウーデゴールの返却期限迫る
1月にレアルマドリードからローンで加入している、マルティン・ウーデゴール。
以降、素晴らしい活躍を見せているが、彼との契約は今季まで。
理想的なシナリオはウーデゴールの残留だが、現段階ではその可能性は低い。
レアルマドリードは間違いなく彼のノースロンドンでのパフォーマンスに感銘を受けているだろうし、スペインサイドに新戦力を獲得する金銭的余裕がないことがその理由。
もしマドリードが売却を決めたとしても、高額になること必至。
他のクラブも動き出すだろうし、このノルウェー人がチャンピオンズリーグでプレイできる力を持っていることは明らかだ。
アーセナルにとっての最大の望みは、ウーデゴールが今後の成長のためにはここが最良の場所であることに納得して、再ローンを結べることだろう。
不透明なストライカーの将来

もうひとつの重要なエリアは、セントラルストライカーのポジション。
アレクサンドル・ラカゼットとの契約が2022年夏に切れるため、アーセナルにとっては売却して資金を調達する最後のチャンスとなる。
売却しないのなら、彼を1年間キープしてフリーで退団させるのか、それとも高額な新契約を提示するかという話になる。
エディ・エンケティアの契約も2022年夏で契約満了を迎えるが、今季は長期的な展望を抱けるほどの見せ場はない。
アルテタとエドゥーは、少なくとも今後数年間はチームを牽引できるだけの若さと実力を持った新しいFWを探す時期に来ているが、それは財政的にも厳しいミッションだ。
RBの将来的な懸念
RBのポジションもヘクター・ベレリンの去就に懸念があるため、注目されるポジションだ。
セドリック・ソアレスとカラム・チェンバースは良いオプションだが、もしベレリン売却となればアーセナルはきっとキーラン・ティアニーが左で提供しているようなダイナミックさのあるRBへの投資を検討するはずだ。
買い手の模索

昨年、ガブリエル・マガリャンイスとトーマス・パーティの獲得には成功したエドゥ。
しかし、支出に関してはあまり成功していなかった。
エドゥにとって、この夏は非常に重要なものになるはずだ。
少なくとも、マテオ・ゲンドゥージやルーカス・トレイラといった選手らの売却先を見つけることに注目が集まる。
新規スタッフの到着
リチャード・ガーリックの到着は、アーセナルのオフフィールド再編の鍵になる。『Director of football operations』にRichard Garlickが着任予定。
アーセナルとしては、絶え間なく続いてきた上層部の出入りによる混乱に終止符を打ちたいところ。
ガーリックの主な役割は、ここ数シーズン、アーセナルが常に問題としてきた選手との契約を管理すること。
昨今はあまりにも多くの選手がフリーで退団したり、高額な給与形態がネックとなってその後の買い手がつかなかったりしていた。
プレミアリーグのフットボールディレクターを務めていたガーリックでも、これを安定させるには時間がかかるだろう。
しかし、契約のスペシャリストであったハス・ファーミーが昨年チームを去ったため、この役割を担う存在が必要だ。
ファーミーは、契約に対して革新的なアプローチをとったことで評価されていたが、そのスタイルは選手のエージェントに必ずしもウケていたわけではない。
ガーリックには、クラブ上層部とともにファーストチームの安定に繋がる堅実な決断が求められている。
財務圧迫の解消
アーセナルの最新の財務諸表は、£47.8mの赤字だったが、商業的な努力を垣間見ることができた。
1年で、アーセナルの商業収入は£110.9mから£142.3mに増加。
これは主に、エミレーツ航空とのパートナーシップ更新と、アディダス社とのキット契約開始によるものだ。
これらの契約は、今夏も継続されるが、物議を醸したVisit Rwandaとの契約(年間£10m相当)は今季で満了を迎える。
今シーズンのヨーロッパリーグで優勝してチャンピオンズリーグ出場権を獲得すれば、また変わってくるだろうがファーストチームの人件費の件は、依然として死活問題だ。
メスト・エジルを契約解除で弾いたが、パーティ獲得やオバメヤンとの新契約締結でその額は膨れ上がっている。
カルチャーの浸透
就任初日から、アルテタはアーセナルのカルチャーを変えようと働きかけてきた。
クラブ全体の基準を高めることを要求し、それを選手に厳しく課した。
先日のオバメヤンを遅刻で罰した件についても、アルテタの姿勢がよく表れている。
1月の移籍市場、ソクラティス、メスト・エジル、シュコドラン・ムスタフィといった不要選手を一気に放出した。
それまでのスクワッドは、アルテタが管理するには肥大になりすぎていたし、プロジェクトの全体像を理解していない選手が多かった。
このプロセスは、夏も継続する必要があるはずだ。
例えば、ゲンドゥージ。
彼は以前からアルテタの行動基準を満たすことができず、移ったヘルタでも問題を起こしている。(終わらないゲンドゥージの反抗期)
アーセナルはローンが終了した時点で決断を下すことになるが、アルテタとエドゥーがこの21歳を売ろうとしなかったとしたら、それは驚きである。
おわりに
誰を切って、誰を残すか。
そしてそれを滞りなく進めるには、キャッシュをどうするか。
今回出てきた課題は、さして真新しいものもなかったのだが、Visit Rwandaの件はすっかり忘れていた。
国内の貧困問題を後回しにするかのようなお金の使い方に批判の声が挙がっているという記事もあったが、結局ルワンダのマーケティング戦略は成功したのだろうか。
そして、来季はどこが袖スポンサーになるのだろう、楽しみだ。
あとは、ゲンドゥージとトレイラのアーセナルキャリアがどうなるか。
そういえばゲンドゥージは先日、ひさびさに先発フル出場を飾っていた。(【Loan watch】コラシナツMFで臨むも、混沌のシャルケ)
大活躍だったようだし、ポテンシャルは確かなのだが、問題は感情のコントロール。
契約更新しようにもお金の問題が絡みつくアーセナル。
ラカゼットとエンケティアのこと以外にもバロガンの件も残っている。
年度末に一気に仕事が舞い込んでくる様は、決算処理に追われる経理部隊のようだ。
2年を切ったシニアたち
Name | Date of birth / Age | Joined | Contract expires |
David Luiz | Apr 22, 1987 (33) | Aug 8, 2019 | Jun 30, 2021 |
Dani Ceballos | Aug 7, 1996 (24) | Jul 25, 2019 | Jun 30, 2021(Loan) |
Mathew Ryan | Apr 8, 1992 (28) | Jan 22, 2021 | Jun 30, 2021(Loan) |
Martin Ødegaard | Dec 17, 1998 (22) | Jan 27, 2021 | Jun 30, 2021(Loan) |
Alexandre Lacazette | May 28, 1991 (29) | Jul 5, 2017 | Jun 30, 2022 |
Mohamed Elneny | Jul 11, 1992 (28) | Jan 14, 2016 | Jun 30, 2022 |
Calum Chambers | Jan 20, 1995 (26) | Jul 28, 2014 | Jun 30, 2022 |
Eddie Nketiah | May 30, 1999 (21) | Jan 1, 2019 | Jun 30, 2022 |
ひとまず、以上!
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