イェンス・レーマン『荒れに荒れたマンチェスターユナイテッド戦』

イェンス・レーマン『荒れに荒れたマンチェスターユナイテッド戦』

さて、今日のアーセナルトピックスをみなさまと共有したく存じます。

アーセナルのラジオサービス『In Lockdown』、エピソード20が配信されている。

今回のゲストは、イェンス・レーマン(Jens Lehmann)である。

イェンス・レーマン In Lockdown

プレミアリーグに惚れた瞬間

2003年、33歳のときにアーセナルに加入したレーマン。

プレミアリーグ特有の空気は、嫌いではなかったようだ。

マンチェスターユナイテッド戦は、とにかくヒリヒリした。(a very tight moment)

試合後、家に電話を入れた。

『イングリッシュフットボールが大好きだ。押されてパンチを貰って、やり返しても誰も退場にならないんだよ!』

パーフェクトだった。

 

ただ4、5日経ってから、ユナイテッドの選手3名とアーセナルの選手4、5名が1試合の出場停止処分を受けた。

ピッチでは退場にならなかったけど、罰はちゃんと返ってきたね。

 

前所属のドルトムントで5回、退場処分を受けているんだけど、実はかなり誇りに思っている。

さらに前のシャルケやミランでは、1度も退場処分を受けたことはない。

アーセナルでは、2006年のチャンピオンズリーグ決勝の1度だけだったね。

Jens – When I fell in love with English football

 

ヴェンゲルに怒鳴られた

2004年、トットナムのホームであるホワイト・ハート・レーンで決めたリーグ優勝。

Gunnersの歴史の中で最高の日の1つと言っていいものだが、イェンス・レーマンにとってはそうではなかった様子。

あのときの個人的な思い出で言えば、ダイブにもかかわらずペナルティを献上したことかな。

その件で、アーセンにドレッシングルームのドアの前で怒鳴られたんだ。

アーセンを知っていればわかるだろうけど、彼は滅多に叫ばない。

でも、このときは違った。

『イェンス、何度も言っただろう!キミのせいで要らぬペナルティを与えたんだ』

 

とても腹が立ったことを覚えている。

さらには、そこにソル・キャンベルもやってきて、彼からも責められたよ。

 

結果的に、コルニーに戻ったときにボスに謝罪されたけどね。

『イェンス、リプレイを見たが、謝らないといけない。あれはペナルティではなかった』

 

ホワイト・ハート・レーンでチャンピオンになった喜びは、すぐには湧いてこなかった。

チャンピオンになったことを知らなかったんだ。

ドレッシングルームに入ったあとも。

とにかく、腹が立ってすぐにピッチを離れたんだ。

それで5分か10分後にスタッフのポール・ジョンソンが入ってきて言ったんだ。

『おいおい、どうしたんだ? 俺達はチャンピオンだぞ!』

それを聞いて、『そうなの?じゃあピッチに出るか』と返した。

最初はとてもじゃないけど、祝杯を上げる気分じゃなかった。

‘Wenger was stood at the door, shouting at me!’

 

Battle of the Buffetを振り返る

2004年10月、オールド・トラフォードで行われたマンチェスターユナイテッド戦。

この試合で、アーセナルの無敗記録『50』の望みが潰えることになる。

試合終了のホイッスルが鳴った後、その鬱憤はトンネルにまで波及した。

結果として、アレックス・ファーガソンがピザのスライスを投げつけられる事態に発展した。

ウェイン・ルーニーのダイブは明白だっただけに、残念だった。

最初、ルート・ファン・ニステルローイが蹴った場所に飛ぼうと思っていた。

でも、直前にパトリック(・ヴィエラ)がやってきて、『彼がどこに蹴るかはわかるだろ』と言ったんだ。

それで読みを変えた結果、決められてしまった。

最初に思ったことを実行していれば、引き分けに持ち込めていたかもしれない。

 

前の年も同じように白熱していた。

マネジャー同士のピリピリ感も、『ああ、ここでは毎回同じだな』って。

前年は殴り合いだったけど、今回はピザゲートだった。

若手がドレッシングルームに持ち込んだピザをアレックス・ファーガソンに投げた。

それが顎か額かに当たったんじゃなかったっけ?

 

私は関与していない。

私が行ったときには、選手が揉みくちゃになっていて両マネジャーが対峙していた。

後ろから水をかけたりして、火にガソリンを撒くように少しばかり煽ったけど、巻き込まれずに済んだよ。

あそこには、警備員や選手、マネジャーがいたけど、内部告発があったから表に出たんだろう。

Lehmann – My view of the Battle of the Buffet

 

ピザを投げたのはファブレガス

ご存じの方も多いだろうが、ピザを投げたのはセスク・ファブレガス

2017年に白状している。

マーティン・キーオンの証言

投げたのはスパニッシュのグレートテクニックの持ち主。

無論、ピザについても素晴らしいテクニックを持っていた。

まるでフリスビーのように投げていた。

 

アレックス・ファーガソンの見解

投げたのは、セスク・ファブレガスだと言われているが、実際のところ犯人は誰だか分かっていない。

 

セスク・ファブレガス、認める

マーティン・キーオンは嘘をついているよ。

彼は私の目の前で、誰かを殴っていたから見ていないはずだ。

周囲が騒がしくて『なんだ?なんだ?』とピザを手に表に出てみると、ソル・キャンベル、リオ・ファーディナンド、マーティン・キーオン、パトリック・ヴィエラといった面々が揉み合いになっていた。

もう、どうしていいか分からず…ピザをピューと投げた。

 

おわりに

出典:theguardian.com

2003年の乱闘が起こったBattle of Old Traffordは、最終スコア『0-0』

次の2004年のピザゲート事件のBattle of the Buffetは、最終スコア『2-0』

 

記憶に残るドラマをオールドトラフォードで演じてきたが、攻め落とすのは実に難しかった。

だが、2020年に14年ぶりのOT攻略を成し遂げた。(PL7節 マンチェスターユナイテッド v アーセナル 試合結果

 

歴史を感じるとともに、それを紡いでいるのだなとしみじみ。

 

 

ひとまず、以上!

 

過去のArsenal Podcast

アーセナルラジオ【In Lockdown】

 

 

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