【まとめ】ラウル・サンレヒ退任の衝撃/ベンカテシャムのクラブ愛

【まとめ】ラウル・サンレヒ退任の衝撃/ベンカテシャムのクラブ愛

さて、今日のアーセナルトピックスをみなさまと共有したく存じます。

先日、急にアナウンスされたことで、Gooner界隈がてんわやんわとなった『ラウル・サンレヒ退任騒動』を見ていこう。

ラウル・サンレヒ 退任の衝撃

Head of footballのラウル・サンレヒがクラブを去り、Managing directorのヴィナイ・ベンカテシャムが今後の指揮を執ることを発表する。

 

スタン & ジョシュ・クロエンケ『ヴィナイを信じよう』

オーナーであるKroenke Sports & Entertainmentのスタンとジョシュ・クロエンケの共同声明は以下の通り。

ラウルは、私たちと共にクラブに多大なる貢献をしてくれ、これからもアーセナルファミリーの一員であり続けるだろう。

私たちは彼のハードワークと専門性に感謝し、彼の将来の成功を祈っている。

ヴィナイがクラブを前進させるのに適した人物であることに疑いの余地はない。

彼は現在の危機に直面しても、卓越したリーダーシップを発揮し、内外に問わず高い評価を受けている。

皆が彼を慕っており、彼のもとに団結することで、物事は成功に進むことができるだろう。

 

ヴィナイ・ベンカテシャム『寂しいが楽しみ』

2010年からアーセナルに在籍しているヴィナイ(Vinai Venkatesham)のコメント。

私を信頼してくれた、スタンとジョシュ並びにアーセナルボードの皆様方には感謝したい。

同僚であり、友人でもあるラウルと一緒に働くことができなくなるのは寂しいが、この新しい挑戦を楽しみにしている。

アーセナルを本来、居るべきトップに戻すため、やるべきことはたくさんあるし、一夜にして実現するものでもない。

しかし、それができるはずと信じている。

クラブの中には、多くのポジティブな要素があるからだ。

Covid-19のパンデミックにより、不確定要素を孕んだ状況を招いているが、私はアーセナルが強く浮上し、自信を持って前を向いていくと確信している。

 

ラウル・サンレヒ『成功を応援している』

この3年間、アーセナルで行ってきたことに誇りと喜びを感じている。

クラブの今後の成功を楽しみにしている。

アーセナルは、真のフットボール組織だ。

私は、その歴史の一端を担ってきたことを誇りに思うし、このような機会を与えてくれたスタンとジョシュ・クロエンケに感謝したい。

ヴィナイとは協力して、未来のためのトップチームを築いてきた。

ミケルが加わって以来、非常にポジティブになり、テクニカルディレクターのエドゥと共に強力なチームを作ってくれた。

アカデミーには、ペア(メルテザッカー)が居て、ハス・ファーミーは才能に溢れ、オペレーションのリーダーとして高い能力を備えている。

 

私は、次の新しい挑戦に移る前に、少し休暇を取って、家族や友人と過ごすつもりだ。

アーセナルが偉大なものを成し遂げられることを見守っている。

CLUB ANNOUNCEMENT Club update 

 

黒幕 手綱を引くドン・ラウルが去る

ちょいと古いが、フレディ・ユングベリが暫定監督を務めていた頃のアーセナルの組織図である。(【BBC到達】アルテタ・アーセナル誕生か?

メンバーは少し変わったりもしたが、連絡系統は今も変わっていない。

出典:thesun.co.uk/

オーナーのスタン・クロエンケをトップに、ボードメンバー(経営層)が居て、フットボールのことはラウルが担当、商業関係のことはヴィナイが担って動いていた。

 

そして今回、ラウルが去ったことでヴィナイ・ベンカテシャムが『Head of football(フットボール長)』も兼任するとのことだ。

 

この一件で、今後のオペレーションになにか変更が生まれるかもしれない。

 

55名解雇の決定者のひとり

驚きなのは、アーセナルがスカウティングを捨て、コネクションでのリクルートメントに舵を切ったとされていた矢先での退任となったこと。

【一極集中】アーセナルのスカウト部門が死ぬ日

【外注】スカウトの効率化を図るアーセナル

 

てっきり、ラウル・サンレヒが好むコネクションに一気に傾倒し、キア・ジョーラブシャン色に染まっていくとばかり思っていた。

クラブスタッフに解雇通告を行ったとするクラブステートメントでも、ヴィナイと連名でラウルの名が記されていたし、一連の動きはサンレヒ主導だったはずだ。

 

色々と賛否を生む決定をしてきたが、クラブのあれこれを決めてきたラウル・サンレヒが、このタイミングでクラブを去るとは驚くほかないだろう。

 

ティム・ルイスという男の存在

出典:arsenal.com/

経営のスリム化を図り、コネクションの方針も固まったかに思われていたアーセナル。

首尾一貫、ラウル・サンレヒのもとでチャンピオンズリーグを目指そうと移籍市場を動き回る予定だったはず。

 

だが、それを指揮していたであろう長が急遽、クラブを去っていった。

 

今回のサンレヒ退任騒動は、クラブお抱えの弁護士、ティム・ルイス(Tim Lewis)が暗躍していたのではないかという噂がある。

年俸£1m以上とされるラウル・サンレヒの退任劇。

これは、7月に社外取締役としてクラブに参画した弁護士のティム・ルイスが行っているコスト削減の一環と見られている。

Mikel Arteta gets final say on transfers after Arsenal’s head of football Raul Sanllehi makes sudden exit

 

ティム・ルイスは、2020年7月1日に社外取締役としてクラブ経営に参画している。

アーセナル公式の彼の紹介文を見てみよう。

アーセナルボードにティム・ルイスが任命

2020年7月1日

顧問弁護士のティム・ルイスが本日付で、社外取締役としてアーセナルのボードメンバーに着任することをお知らせする。

 

スタンとジョシュ・クロエンケの声明

ティムの着任を発表できることを嬉しく思う。

現在の状況を脱却するための強力な後押しとして、彼の経験とスキルが活きてくるだろう。

 

生涯アーセナルファンという、ティム・ルイスの声明

この重要な時期にクラブを前進させるため、スタン、ジョシュ、ボード、およびエグゼクティブチームと協力する機会を楽しみにしている。

 

クロエンケからの信頼が厚い男

ティム・ルイスとスタン・クロエンケ、アーセナルの関係は、2011年4月に遡る。

Kroenke Sports&Entertainment(KSE)がクラブ買収に動く際に、クロエンケに助言をしたのが大手法律事務所クリフォード・チャンスに属していたティム・ルイス。

 

クロエンケファミリーと親密な関係なティムを任命することで、影響力をより強める狙いも考えられるが、クラブ運営の透明性をチェックするという意図もあるのかもしれない。

 

ともあれ『55名のスタッフ解雇』なども含め、彼の進言があったことは間違いないのだそう。

 

クロエンケと反りが合わないかったサンレヒ

Telegraphが、サンレヒは実は解雇騒動全般に否定的だったのではないかといった内容の記事をリリースしている。

サンレヒに親しい情報筋によると、彼は『55名の解雇』に反対しており、クラブの決断に幻滅したという話だ。

サンレヒは、リクルートスペシャリストのフランシス・カジガオらの解雇にも反対していて、今夏のマーケットでの動きが危うくなると懸念していた。

しかし、クラブが合理化優先で動いていたため、ティム・ルイスの働きによって合理化とコストカットの観点からサンレヒは退任に追い込まれてしまったようだ。

Arsenal understood to have agreed new contract with captain Pierre-Emerick Aubameyang

 

これだけ見ると、サンレヒの立場も苦しかったようだ。

ただこれとは反対に、クロエンケが55名のスタッフ解雇に反対的で、サンレヒが決行したことでクロエンケの不満を買ったという情報もある。Explained: Why Sanllehi left Arsenal and what it means for Arteta and Edu

 

オーナーに喧嘩を売ったために引き起こされた退任劇だったのか….?

結局、真相は分からず終い。

 

ラウル・サンレヒに黒い噂

ESPN曰く、

業務の合理化に着手しているアーセナルは、クラブレコードとなったニコラ・ペペの£72mのサインについて、内部監査を行っていたとのこと。

ESPNによると、金曜日にアーセナルがニコラ・ペペの£72mのサインを含める、幾つかのリクルートプロセスについて内部監査を開始したという情報を掴んでおり、選手獲得の際にグレーなプロセスがあったのではないかとのこと。

 

アーセナルは公式な監査が入っていることは否定しており、経営合理化の観点でスカウト部門の刷新やサンレヒの退任が決まったとしている。

Arsenal announce departure of head of football Raul Sanllehi

 

 

業務の合理化、コストカットという意味合いよりも、良からぬルートで獲得アプローチを取っていたのではないかという話。

金銭授受の問題だろうか。

ただこの報道に関して、獲得プロセスはクリーンだったとリールの代表はインタビューで発言している。

£72mのスター、ニコラ・ペペ獲得のプロセスにおいて、『オーバーペイはなかった』と前所属リールの代表は述べた。

LILLE AND LARGE Arsenal did NOT overpay for £72m star Nicolas Pepe says Lille president after Gunners launch investigation over transfer 

 

心に訴えるヴィナイ・ベンカテシャムのインタビュー

サンレヒ退任から一夜が経ち、ヴィナイ・ベンカテシャムの公式インタビューがリリースされている。

ラウル・サンレヒへの感謝の言葉

まずは、ラウルに感謝の言葉を述べたいと思う。

ここ数年、彼はこのフットボールクラブにとって、非常に大きな役割を果たしてきた。

彼の同僚であるとともに友人であることは、とても幸せだった。

私たちはこの2年間、互いに手を取り合って仕事に取り組んできたが、ラウルが素晴らしい仕事をしてくれたから安心できた。

クラブを愛す者として、責任を感じる

アーセナルFCで10年以上に渡って働けることは、名誉であり特権だ。

私は、このクラブを愛している。

この役割は、大きな責任が伴うこと重々承知しているし、私を信頼してくれたことにも感謝したい。

現状の私たちは、ファンの期待に応えられていない。

このフットボールクラブをあるべき姿に戻すためには、膨大な量の仕事が待ち構えている。

失意の昨シーズンを振り返る

昨シーズンは期待を胸にスタートを切ったが、残念ながら思うような結果にはならなかった。

シーズンの途中のマネジャー解任やコロナウイルスの猛威など、想定外の連続だった。

しかし、私たちは戦い続け、FAカップでは最多記録となる14回目の優勝を果たした。

 

ミケル・アルテタという、絶対的なヘッドコーチがテクニカルディレクターのエドゥ・ガスパールと強固なチームを形成。

アカデミーには、ペア・メルテザッカーがいて、才能を持った若手選手が多く在籍している。

期待に応えられなかったし、もっと良くしていかなければならないが、ポジティブな軌道に乗っていて、正しい道を歩んでいると思っている。

スタッフ解雇は仕方なかった

人員削減については、難しい決断を迫られた。

コロナウイルス後の日常に適応するため、適切なストラクチャと組織作りに着手する必要があった。

今後は、エドゥとミケルがテクニカルプランを担っていく。

私やボードが監督するが、この2人はスペシャリストであり、短期・中期・長期と、非常に明確なプランを練っている。

組織の透明性を見直す

もっと改善すべき事柄として、ファンとのコミュニケーションはもっと上手くできると思っている。

ファンに対して、行っているすべてを逐一コメントすることはできないし、誤った情報を常に修正したりすることはできない。

しかし、私たちが何をしていて、どういったプランのもとで動いているのかを明確にする必要はあると思っている。

組織を可能な限り効率化し、パフォーマンスを高めなければならない。

私たちは焦っている。

自分たちが望む場所に居ないことを認識しているため、出来るだけ早く、そこへ辿り着きたい。

アーセナルの移籍事情

私たちはマーケットで活発に動いており、最近ではチェルシーからウィリアンを獲得した。

エドゥとミケルが本当に興奮していて、ファンも喜んでくれていると確信している。

コロナ禍で、移籍市場はチャレンジングなものになると思うが、スクワッド強化という目標を達成するため努力を続けている。

タイトルへの想い

私たちの目標は、トロフィー勝ち取ること。

アーセナルフットボールクラブであれば、獲るべき大きなトロフィーは2つある。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグだ。

これこそ、アーセナルのようなフットボールクラブの目標でなければならない。

アーセナルの存在意義

このクラブに来て10年になるが、初日と同じような貪欲さを持っている。

私たちのオフィスがあるHighbury Houseに足を踏み入れた日を覚えている。

『すごい、私はこの素晴らしいフットボールクラブの一員だ』と思った。

10年経った今でも、それを感じているし、それには大きな責任がある。

このクラブには、135年近い歴史がある。

世界中に何億人ものファンがいて、このクラブの成功を願っている。

そして、その期待に応える責任がある。

これこそが、このクラブのすべてだ。

 

おわりに

スタッフの解雇や今回のサンレヒ退任が、オーナーの意に沿っている判断と考えれば、クラブが揺れているといった見方は誤りなのかもしれない。

 

交渉担当のハス・ファーミーにも退任の噂が出ているようだが、ティム・ルイス(クロエンケ)がどこまで断捨離するのか楽しみでもある。

 

 

ひとまず、以上!