【穴埋め作業員】アーセナルにおける、ジャカの重要な役割

【穴埋め作業員】アーセナルにおける、ジャカの重要な役割

さて、今日のアーセナルの情報をみなさまと共有したく存じます。

パフォーマンスの向上が著しいグラニト・ジャカ。

マネジャーがアルテタになって、ジャカのなにが変わったのか紐解いたを記事があるので共有したい。

 

アーセナルにおける、ジャカの必要性

ミケル・アルテタによる、グラニト・ジャカの “クォーターバック “的起用法

(※クォーターバック(QB):アメフトはよく分からないが、後方の攻撃起点のポジションのよう。)

グラニト・ジャカは間違いなく、ミケル・アルテタの下で改善した選手の一人である。

マネジャー着任時にジャカのパフォーマンス改善に自信を持っていることを公言していたアルテタは、ジャカのアーセナルでのキャリアを一変させてみせた。

チームに必要と認識させることが第一であったが、ピッチでの役割が変わったことで、ジャカだけでなく、周囲のプレイヤーも向上させている。

グラニト・ジャカに課せられた役割

最も注目すべき変化は、ジャカのポジショニングについて。

中盤に負担をかける代わりに、ゲームをシンプルにして、アーセナルには欠かせない重要な役割を担っている。

原則として、彼は中央に留まるのではなく、LBとLCBの間に入ってプレイしている。

出典:coachesvoice.com/

そのスペースを埋めることで、LBがプッシュでき、CBにスペースが生まれプレイしやすくなっているのだ。

大抵の場合、この動きに関係するのは、ブカヨ・サカとダヴィド・ルイスであり、アルテタがこれを用いてから、2人とも好調を維持している。

サカはどれだけ効果的に敵陣地に侵入してインパクトを与えることができるかという点で、ルイスは如何に後方から起点になるかという点で、それぞれの役割を果たしている。

負担がかかっていたジャカの役割

シーズン序盤はウナイ・エメリのもとで6番(中盤の底)を中心に起用され、ジャカには大きな負担がかかっていた。

中盤でペアを組んでいたルーカス・トレイラは、より高い位置でのプレイを求められていたため、ジャカの周囲には余計にスペースが生まれてしまい、俊敏性のなさが露呈していた。

しかし、アルテタが役割を変えてからは、ジャカの負担は激減している。

アルテタ就任後の12月25日から3月7日までの間、彼は1試合平均4192.93㎡をカバーしている。

エメリとフレディ・ユングベリが指揮していた9月21日から12月25日までは、1試合平均4808.4㎡をカバーしている。

これらのことを考えると、彼の負担がどれほど減ったかは明白だろう。

ヒートマップを見ると、プレイの変化がよくわかるはずだ。

シーズン前半はホールディングミッドフィルダーとしての役割が主だったが、現在は左サイドを活性化させるために、”クォーターバック”としての役割を担っている。

Granit Xhaka’s heatmap 19.9.21~19.12.25 (Image: twenty3)
Granit Xhaka’s heatmap 19.12.25~20.3.7 (Image: twenty3)

 

頼りないジャカの守備の改善

カバーする部分が減ったことは、ディフェンスでの負担減にも繋がっている。

エメリやヴェンゲルの下では、ホールディング・ミッドフィルダーとしてプレイしていたが、同時にディフェンシブ・ミッドフィルダーでもあり、役割が混在していた。

ディフェンシブ・ミッドフィルダーが彼の居場所ではないことは明らかだが、アルテタはついに守備的な責任を最小限に抑えながら、サイドをケアする確保する方法を見出した。

12月8日以降、1試合平均10.39のディフェンシブアクションを記録、多いときでバーンリー戦(【中位同士の戦い】PL25節 バーンリー v アーセナル)の14。

ちなみにアルテタ以前の8月10日から12月8日までは、1試合平均14.8(最高で23)であったが、貢献度は高くなかった。

第3のセンターバック

ジャカの守備的な仕事も変わった。

以前は50/50のボールを奪い合っていたが、現在は第3のCBとしてプレイしているようなもので、よりセーフティを意識している。

エメリの下では、前にいるすべての選手にパスを供給しなければならなかった。

ジャカのパスマップ 2019.9.21~2019.12.25(Image: twenty3)

一方、アルテタ就任以降、ジャカに課せられている役割は明確になっている。

ジャカのパスマップ 2019.12.25~2020.3.7(Image: twenty3)

役割が明白になったジャカはアルテタ就任以降、ほぼ完璧なプレイを披露。

サカの動きを引き出し、ダヴィド・ルイスからマーカーを引き離したりとディフェンスラインに多大な影響を及ぼし、2020年のアーセナルにおいて傑出したプレイヤーと言えるだろう。

ポテンシャルは、もとから高かったジャカ

ヴェンゲル、エメリ、ユングベリといった過去のマネジャーからの信頼されてきたジャカ。

アルテタが早々にジャカを評価するのは、別にショックなことではなかった。

それでも、印象的だったのは、ジャカのパフォーマンス改善までのスピード。

『アーセナルを引退後、シティでコーチングを開始するとき、ジャカは私のリストに入っていた選手の1人だった』とアルテタは着任後、1週間も経たないうちに語った。

『それだけ彼のことが好きだったんだ。』

『アーセナルが彼と契約したとき、私は彼が素晴らしい選手になると思っていたので嬉しかった。今、彼は非常に難しい状況に陥ってしまったが、(ジャカの乱)私が思うに、溜まってきた不満が一気に爆発したんだと思う。』

『私は彼に、どれだけ彼のことが好きか、何を期待しているのか、チームにとってどれだけ重要な存在かを伝えた。私は彼を助けるためにここにいて、彼の傍にいるということをわかってもらいたい。私だけではなく、クラブの皆が彼を応援しているということを感じてもらいたい。彼とファンが一丸となればきっとチームのためになるはずだ。』

 

評価が上昇傾向のジャカ

ジャカのパフォーマンス改善については、ほかのPostでも言及しているが、彼が明るくなってくれて本当に嬉しい。

 

同じく、いらない子扱いされてきたシュコドラン・ムスタフィもパフォーマンスが改善しつつあるように思えるし、アーセナルに移籍したことを後悔するようなプレイヤーがいなくなることを望んでいる。(アルテタのもとで再起を図るムスタフィ

 

ジャカのポジショニングの変化は、以前にも指摘があった。(【オバメヤン一発レッド】PL22節 クリスタル・パレス v アーセナル

セアド・コラシナツがLBに入っても、ジャカの役割は変わらないようである。

LBに入るコラシナツもサカも攻撃が持ち味の選手なので、互いの長所を活かしあえているようでアーセナルとしては嬉しい限り。

 

グラニト・ジャカの代わりになる選手

この一風変わった、ジャカの仕事。

もしジャカが怪我やサスペンションで試合に出れないとき、アーセナルは同じような戦術を取り入れるのだろうか。

LBの攻撃参加はアーセナルの武器であることを考えると、ジャカがいなくても実行しそうではある。

似たような役割を担えるのは、だれだろう。

モハメド・エルネニだろうか…。(【人生いろいろ】アーセナルのローン選手の近況

 

おわりに

それにしても「マズローの5段階欲求」のステップを順調に歩んでいるように思えるジャカのアーセナルキャリア。

今は、社会的欲求が満たされ、承認欲求のフェーズだろうか。

アーセナルで優勝という、自己実現を果たしてもらいたいものだ。

 

 

ひとまず、以上!