エミ・マルティネスのアーセナル愛『手ぶらでは帰らない』

エミ・マルティネスのアーセナル愛『手ぶらでは帰らない』

さて、今日のアーセナルトピックスをみなさまと共有したく存じます。

FAカップファイナルを控え、エミ・マルティネスのインタビューがアップされている。

まさかのアクシデントでレノが負傷離脱となってしまったが、エミ・マルティネスが見事にその穴を埋めている。

家族への想い、控えGKとしての苦悩、No.1への情熱などを語っている。

エミ・マルティネス『才能ではなく、メンタリティ』

出典:arsenal.com/

How lockdown training made the difference for Emi

エミ・マルティネスは、自分がNo.1になれると信じてきた。

初のFAカップファイナルを前に、ようやく努力が報われると感じているようだ。

エミ・マルティネス『アーセナルでも代表でもNo.1 GKを目指す』

 

準備をしていれば、言い訳はしない

姿勢(Attitude)がすべてなんだ。

才能だけでは十分ではない。これはメンタルゲームだ。

プレイできないときのフラストレーションやプレッシャーへの対処、そこに弁解の余地はない。

セカンドチョイスのGKは『試合勘が鈍っているからだ。試合と練習とでは違うから』と逃げることもできるが、全てをきちんとやれば言い訳なんてしないはずさ。

 

妻がロックダウン中に私に言ってきた。『どうしてそんなにトレーニングするの?』と。

なぜなら、自分にはチャンスがあると思ったからだ。

そして、見てほしい、私はそれを掴んでいる。

 

ブライトン戦でベルントが負傷した時、私はたくさんのセーブをしなければならなかった。

でも、毎試合に正しい準備をしてきたという自負があったからこそ、簡単にプレイしているように見せることが出来たんだ。

レノ負傷を語る、エミ・マルティネス

出典:arsenal.com/

私の庭には、フルサイズのゴールがあって、リーグが中断してすぐに、フィットネスコーチがプログラムを送ってきてくれた。

スペースは十分、ウェイトもあったし、外にはミニジムもある。

キーパーのトレーニングは、長期間、地面にダイビングしていないとそれが逆に負傷に繋がることもあるんだ。

ロックダウンに入ったときから継続してやってきたことだから、チームに戻った時には最高の気分だったね。

成功とは、失望の連続の後に来るものだ。 

 

エミ・マルティネス『ファイナルを控えて』

မနေ့က မန်းစီးတီးကို အနိုင်ရခဲ့သည့် အဖ်‌အေဖလားဆီမီးဖိုင်နယ်ပွဲအပြီး မာတီးနက်ဇ်တစ်ယောက် ၀မ်းသာလွန်းလို့ ငို‌နေပုံပါ။ ❤️

Arsenal Page Myanmarさんの投稿 2020年7月19日日曜日

Martinez – My emotions ahead of the cup final

エミ・マルティネスは、自身と兄弟がお腹を空かせないようにと、母と父が食事を抜いていた日のことを今でも鮮明に覚えている。

準決勝 v マンチェスターシティ戦

準決勝のホイッスルが鳴ったときは、ちょっと感傷的になった。

シティに勝ったからというよりも、愛するクラブとファイナルでプレイするためにどれだけ頑張ってきたかを想ったんだ。

【夢のよう】FAカップ 準決勝 アーセナル v マンチェスターシティ 試合結果

クラブに加入して10年。

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、走馬灯のようにすべてが頭を駆け巡った。

ファンも家族もファイナルに来れれば、もっと嬉しいけどね。

8万、9万人もの観客と共に、毎日試合ができるわけもないのだから。

自分の家族全員がそこにいてくれたら良いのにって思うよ。

とても貧しい家の生まれだから、9万人の観客の前でトロフィーを獲得し、メダルを手にする姿を家族に見せることができたなら、どんな感じだろう。

家族の苦労のおかげで、今がある

チャンピオンズリーグデビュー戦のアンデルレヒト戦では、父が27時間かけて飛んできて、試合終了までの95分間、泣いていたのを覚えているよ。

ロックダウンがあったから、もう1年は両親に会えていない。

辛いけど、プレイするときは彼らのことを考えているよ。

私と兄弟が食事を摂っても、父と母は食べていないなんてことはざらにあった。

だから、両親が如何に苦労してきたかは良く理解している。

ブエノスアイレスに居たときも、両親は会いに来るためのガソリン代を捻出する余裕はなかった。

だから、自分から会いに行ったよ。月に2回程しか時間を作れなかったけどね。

今の自分があるのは、あのときの家族が支えがあったからだって思うよ。

 

マルティネス『バックアップ要員とは思っていない』

Arsenal’s Emi Martinez: ‘I never accepted that I am a back-up keeper – you work to be the No 1’

アーセナルに行かないで!

16歳のときのエミ・マルティネスは、アーセナルに行くつもりはなかった。

怖かった。

エージェントには『とりあえず、トライアルだけは受けてみるよ』って言ったけど、家族と離れるつもりはなかった。

トライアルが終わって、故郷に帰ったマルティネスは、普段通りの生活に戻ろうとしていた。

インディペンディエンテとの契約更新を期待していたが、トライアルから1週間も経たないうちに、予想だにしない電話を受けて全てが変わることになる。

アーセナルは、完全移籍での獲得オファーを出してきた。

それは、才能あるティーンエイジャーにプレッシャーと重荷をもたらすオファーだった。

彼はまだ、独りで世界に飛び立つことを恐れていたし、これが家族にとって何を意味するのかは十分に理解できた。

 

兄弟と母が『行かないでくれ』と泣いていた。

でも、私は父が夜遅くに生活費が払えずに泣いているのを見てしまったんだ。

私や兄弟が食事を摂っても、両親が食べていない時もあった。

だから、勇気を出して家族の為にオファーにイエスと返したんだ。

 

ベルント・レノの穴を埋める活躍

あれから10年、マルティネスに後悔はない。

アーセナルの最古参となった彼は、長いことチャンスを待つことになったが、ようやく来たチャンスを彼らしい力強いグリップで掴んでいる。

6月にベルント・レノが膝を痛めて以来、マルティネスはゴールを守るべく完璧なプレイを見せてきた。

復帰したレノがどうやって自分の居場所を取り戻すことができるのか予想するのが難しいほどだ。

 

土曜日のFAカップファイナルのチェルシー戦は、マルティネスの奇想天外なアーセナルキャリアの中でもトップになる出来事だろう。

昨夏、ウナイ・エメリはマルティネスに対し、レノとNo.1の座を争うには十分な実力があると言い、少なくともカップ戦ではプレイさせることを約束した。

試合に出られないと言われていたら、残らなかった。

そうなっていたら、私はチームを退団しなければならなかっただろう。

 

来季もNo.1であり続ける

Image: Stuart MacFarlane/Arsenal FC via Getty Images

このような試合を10年、待っていたマルティネス。

来シーズンのNo.1を手放すつもりはない。

誰も、セカンドGKになりたいとは思わない。

自分を信じているなら、なおさらだ。

私は、自分がバックアップキーパーであることを受け入れたことはない。

人は『お前はバックアップキーパーだ』と言うだろうが、それは傷つく。

No.1になるために努力しているのだから。

 

コーチとしてのミケル・アルテタ

出典:skysports.com/

ミケルは、ロングボールが嫌う。

彼のことは、アーセナルの選手だった頃から知っている。

一緒に食事をしたり、彼の家に行ったりもしたよ。

彼が選手だった頃、ボス(アーセン・ヴェンゲル)と戦術についてたくさん話していたのを覚えている。

ミケルがトップマネージャーになるだろうとは思っていたけど、こんなにも優秀なコーチになるとは想像もつかなかったね。

信じられないことだよ。

 

メンターとして、選手をサポートする

マルティネスの役割の大きさは、ピッチの上に限ったことではない。

彼はドレッシングルームで影響力のある選手のひとりであり、ルーカス・トレイラやガブリエル・マルティネリといった、南米選手の良き相談役でもある。

これは彼の人としての温かさも当然あるが、カルチャーショックの大きさを知っているからでもある。

アーセナル南米トリオの愉快なトーク|トレイラ&マルティネリ&マルティネス

マルティネスが初めてアーセナルに来たとき、言葉が話せず、馴染むのに苦労した。

そして、誰も彼を助けようと手を差し伸べてはくれなかった。

 

だからこそ、ガビが来たとき、誰かが彼を助けてあげなきゃと思った。

最初の1年がどれだけ大変か、私は知っているからね。

私は年齢の壁で、最初の1年はプロとしてプレイすることができなかった。

ヨーロッパのパスポートもまだ持っていなかったから、17歳から18歳まではプロとして公式戦でプレイできなかったんだ。

18歳になって、エンフィールドのアパートに引っ越したとき、母に『何も成し遂げないうちは母国には帰らない』と伝えた。

ヨーロッパに行って、手ぶらで戻ってくるようなフラストレーションの溜まった選手にはなりたくなかった。

 

10年の想いをぶつけるファイナル

すべてがプラン通りに進めば、彼はアルゼンチンに戻ったときに首にFAカップのメダルを着けていることだろう。

マルティネスにとっても、これ以上の機会はないはずだ。

 

ハードワークは報われるもの。

今がその時だ。

私の番が来たんだ。

 

ベルント・レノ v エミ・マルティネス

これほどまでに悩ましい、No.1争いがあっただろうか。

同年代で、まだ当分は戦力としてカウントできる両者。

ミケル・アルテタがどういった決断を下すのか、楽しみだ。

 

レノは予定通り、今季中にトレーニングに復帰したようだ。

喜ばしい限りだ。

互いに切磋琢磨して、アーセナルをヨーロッパに戻してほしい。

 

おわりに

いよいよ、待ちに待ったFAカップファイナルがやってくる。

エミ・マルティネスのためにも、勝ってもらわなければならない試合だ。

Arsenal v Chelsea (N)
8月 2日 (日曜日)⋅01:30~03:15

 

ひとまず、以上!