エドゥに辛口質問『ファンはいつまで我慢すべきか』

エドゥに辛口質問『ファンはいつまで我慢すべきか』

昨日あたりからアーセナルのテクニカルディレクターである、エドゥ・ガスパール(Edu Gaspar)のインタビュー記事が一挙にリリースされている。

Skysportsの”Exclusive interview”だけでなく、クラブ公式からも出ているため、掻い摘んで拾っていこう。

エドゥ『移籍戦略とバランス』

まずは公式インタビュー。テキストにされているものを拾っていく。

エドゥの後方にあるミニチュアサイズのトロフィが可愛らしい。

Edu on our transfer strategy and squad balance

23歳以下で固めた獲得…

  • 契約に至った6選手全員が23歳以下。これはスクワッドの方向性を固めるとともに、バランスと将来性を加味した。
  • 若手主体の補強だが、理解してほしいのは全体像。昨年のブカヨ・サカマルティネリの更新もそれに準ずる。
Player Age From Fee
Takehiro Tomiyasu 22 Bologna £20m
Aaron Ramsdale 23 Sheffield Utd £30m
Martin Odegaard 22 Real Madrid £34m
Ben White 23 Brighton £50m
Albert Sambi Lokonga 21 Anderlecht £15m
Nuno Tavares 21 Benfica £8m

補強戦略…

  • 1年間に5セットの契約更新を実施、夏は10選手と契約してうち7選手は23歳以下という背景がある。
  • この夏に始まったことではなく、そもそものプロジェクトであり、指針。
  • このプロジェクトはまだ途中、一度切りではなく何度も重ねる必要がある。

売却への取り組み…

  • 世界的に見ても売却に成功するチームは少なく、買取オプション付のローンが多い。
  • Matteo GuendouziDinos Mavropanosの2人をオプション付でマーケットに放ったが、市場原理に則った。
  • Joe Willockの時のように、ローンで様子を見ることができる。彼の場合はローンによって買い手がついた。
  • ローンという選択は、将来的な売却投資のひとつのオプション。

これからのこと…

  • 一歩一歩と進めるしかないが、今回も大きなステップを踏めた。
  • これで終わりではないということ、このクラブがあるべき姿に向かって進んでいるということを理解してもらいたい。

今季ここまで…

  • 非常によろしくない。ファンやメディアの反応は理解できる。
  • この状況から抜け出すためには努力しなければならない。低迷しているのには理由があり、それを受け入れなければならない。
  • 一丸となって戦う必要がある中で、この市場は少なからずメッセージになった。
21/22 PL Arsenal
Round Opponent Result
1 Brentford (A) 2-0 ●
2 Chelsea (H) 0-2 ●
3 Man City (A) 5-0 ●

 

Edu exclusive interview by Skysports

続いて、Skysportsの独占インタビュー。踏み込んだ問いにエドゥが単身で挑んだ。

Edu exclusive interview: Arsenal transfer policy, his technical director role, and Mikel Arteta discussed

大型投資も、結果は最下位…

  • ファンが俯いているのは理解できるが、まだ戦力が揃ってプレイしていない。
  • 金銭や1つのウインドウだけでなく、もっと広い視野でプロジェクトを見てほしい。
  • 昨シーズンは一貫性に苦しんだため、適切な特性とプロフィールを持ったリクルートに力を入れた。

働きに見合わない高給取りの存在がこの方針を生んだ…

  • そういう背景も要因のひとつ。チームを整理して、新しいメンバーを迎え入れたかった。
  • この1年間で21選手(売却・契約解除・買取OP含む)が退団して、10選手と契約した。
  • 1年で21もの選手が変わったが、チームに基盤をもたらすには必要だった。

即戦力は6名中2名、改善できるか…Martin Ødegaard, Ben White以外は即戦力ではない。

  • 試合に勝つためには、チームで戦う必要があり、昨季はバックアップに苦しんだ。
  • その基盤となり得るのが今回の補強。個々人に獲得の理由がある。
Aaron Ramsdale 獲得の狙い
  • Aaron Ramsdaleは、非常に優れた選手であり、将来的にチームの大黒柱となる可能性を秘めている。
  • GKには、不動のBernd Lenoがいるが、チームバランスを考慮すると必須の補強。
冨安健洋 獲得の狙い
  • Hector Bellerinがローンに出たことで、チャンスは十分にある。
Nuno Tavares 獲得の狙い
  • Kieran Tierneyがいるが、彼をカバーする選手が必要。
Sambi Lokonga 獲得の狙い
  • 中盤にはXhakaとParteyがいるが、彼らを使うのであればサポートタイプの選手が必要。
Martin Ødegaard 獲得の狙い
  • No.10のポジションにSmith Roweだけではギャップが生じる。
  • クオリティを担保できる補強が必要。
Ben White 獲得の狙い
  • David Luizの退団を受け、長期にチームに影響を与えることができる人材が必須。

遠回りな補強に感じる…のんびりしていると、ミケル・アルテタのクビが飛ぶ

  • 状況が厳しいことは理解している。言い訳ではなく、チームが揃ったときに判断を下してほしい。
  • 私たちはチームにいる選手を信じている。プロジェクトの実行には時間と忍耐が必要で、これが現実。

時間がないのでは…

  • 分かっているが、現チームを信じ、将来を見据えている。
  • 私の仕事は、短期的なことだけでなく長期的視点も必要。
  • 私、ミケル、ボード、クラブにかかるプレッシャーは理解している。今の状況は受け入れられるものではない。

結果に対する責任を感じるか…

  • 当然であり、私たちはそれぞれ異なる責任を負っている。
  • 私個人、ミケル個人ではなく『私たち』であり、計画を実行するにはボードの承認も必要。単一行動ではない。

今季の現実的な目標…

  • トップ4、トップ6、トップ8、トップ10を目指しているわけではない。
  • 私はまだ全員が揃っているところを見ていない。今は期待感でいっぱい。

長きにわたって我慢を強いている…

  • 私はただ、戦略背景を説明しているだけ。
  • 21の退団はほとんど刷新のようなもので、その21の穴をどうやって埋めるか、それには時間が必要で即穴埋めは困難。
  • 私は1シーズンだけではなく、5シーズン後にも強いアーセナルを見たい。それには戦略は不可欠。

ウィリアンの獲得はミスか…在籍1年で退団

  • ウィリアンは、プレミアリーグ経験者で、すぐにチームに影響を与えることができる選手として白羽の矢が立った。
  • 昨シーズン最初の試合、誰もが『すごい』と思った。しかし、シーズン中はさまざまな状況が重なり、一貫性を見出だせなかった。
  • シーズンの終わりにウィリアンから『快適ではない』という話が出たため、退団に至った。
  • ミスかどうかを判断するのは難しい。全員がより安定して、シーズンがより良いものになっていたらそうはならなかったはず。
  • 重要なことは、うまくいかなかったときに解決策を見つけなければならないということ。
ウィリアン退団、最終日の移籍市場【Willian, Nelson, Bellerin…】

オーナーは低迷に納得するか…

  • 彼らは、私たちの取り組みについて100%理解している。
  • Covidの影響もあったし、公平に判断している。

どうすれば浮上するか…

  • 選手全員がフィットすること。そうでなければ見極めることはできない。
  • 今回のウインドウは、すべての計画、ステップ、プロセスをまとめて実行できた。本当に嬉しい。

 

踏み込んだインタビュアーの質問に対して、「将来」というワードを多用して不明瞭な回答で終わった印象しかない。

おそらく、補強されたメンツにエミ・ブエンディア(Emiliano Buendía)だとかジェームズ・マディソン(James Maddison)だとかの明確な即戦力補強があればファンもメディアも『大成功に終わったアーセナルの夏』として溜飲を下げることができたかもしれない。

 

クロンキーの下支えがあったとはいえ、手頃な選手を数名獲ってお茶を濁しただけと評されるのも理解できるものがある。

なぜなら、アーセナルは今季ヨーロッパコンペティションがなく、過密日程から解き放たれたチームであり、PLで躍進するには絶好のシーズンだからだ。

これでまた不甲斐ない結果で終われば、もう救いはない。

ホールディング『過密日程からの解放を活かす!』

 

おわりに

今回のインタビューは、クラブ内部とファンとの温度差を感じてしまった。

『悠長に構えている時間はないのでは?』とジェフ・シュリーブス(Geoff Shreeves)が警鐘を鳴らしても、『将来がー』の一辺倒。

一方でユナイテッドは、アーセナルの若手狩りの真逆ともいえるような獲得案件が過去からあったが、イブラヒモビッチ(37歳)とかロナウド(36歳)とか。それでもなんやかんやで結果は出ている。

 

『若さ』という天井知らずのポテンシャルの塊のような言葉の響きは素晴らしいが、そもそも適応にも時間がかかるし、異国という環境に合う合わないという問題だってある。

ペペだって、最近になってプレミアリーグの水に合うようになったが、時間はかかった。

これはまた当分は、我慢のシーズンになることを覚悟するべきかもしれない。

 

もちろん、この辛口な世間を裏切ることを期待しているが・・・。どうなるか。

 

 

ひとまず、以上!

 

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