【歴史の重み】アーセナル歴代背番号の顔となる選手たち
- 2020.04.22
- News story
- Aaron Ramsey, Hector Bellerin, Jack Wilshere, Philippe Senderos

さて、今日のアーセナルトピックをみなさまと共有したく存じます。
そうそう、アーセナルの契約業務はしっかりと動いているようだ(アーセナルレディースだが。)
はやく、ブカヨ・サカの続報が聞きたいものだ。(【Arsenal Q&A】現地ライターが答えるアーセナルのあれこれ)
- 1. アーセナルの背番号の顔は誰?
- 1.1. シャツナンバーが持つ力
- 1.2. 『1』デビッド・シーマン / David Seaman
- 1.3. 『2』リー・ディクソン / Lee Dixon
- 1.4. 『3』アシュリー・コール / Ashley Cole
- 1.5. 『4』パトリック・ヴィエラ / Patrick Vieira
- 1.6. 『5』スティーヴ・ボールド / Steve Bould
- 1.7. 『6』トニー・アダムス / Tony Adams
- 1.8. 『7』ロベール・ピレス / Robert Pires
- 1.9. 『8』イアン・ライト / Ian Wright
- 1.10. 『9』ニコラ・アネルカ / Nicolas Anelka
- 1.11. 『10』デニス・ベルカンプ / Dennis Bergkamp
- 1.12. 『11』マルク・オーフェルマルス / Marc Overmars
- 1.13. 『12』ローレン・エタメ・マイヤー / Lauren
- 1.14. 『13』アレクサンドル・フレブ / Alex Hleb
- 1.15. 『14』ティエリ・アンリ / Thierry Henry
- 1.16. 『15』レイ・パーラー / Ray Parlour
- 1.17. 『16』アーロン・ラムジー / Aaron Ramsey
- 1.18. 『17』エマニュエル・プティ / Emmanuel Petit
- 1.19. 『18』ナチョ・モンレアル / Nacho Monreal
- 1.20. 『19』ジウベルト・シウバ / Gilberto Silva
- 1.21. 『20』フィリップ・センデロス / Philippe Senderos
- 1.22. 『21』ウカシュ・ファビアンスキ / Lukasz Fabianski
- 1.23. 『22』ガエル・クリシー / Gael Clichy
- 1.24. 『23』ソル・キャンベル / Sol Campbell
- 1.25. 『24』ヘクター・ベレリン / Hector Bellerin
- 1.26. 『25』ヌワンコ・カヌ / Nwankwo Kanu
- 2. 総括
- 3. おわりに
アーセナルの背番号の顔は誰?
ジェームス・ベンジ(James Benge)がシャツナンバーでみる、アーセナルのベストプレイヤーを選出している。
This was fun, the best player to wear each number for Arsenal in the Premier League:
– No.11 was hard for the right reasons, No.9 for the wrong
– No.19 has so much quality
– If you play for Arsenal never wear No.20, it’s cursed https://t.co/ifLucab8j5— James Benge (@jamesbenge) April 20, 2020
書いていて楽しかった。
【背番号でみるアーセナルのベストプレイヤーについての考察】
No.11は、良い選手が多くて大変だった。
No.9は、それとは別の意味で大変だった。
No.19は、クオリティが際立っていた。
No.20は、アーセナルでは呪われているので着用しないほうがいい。
シャツナンバーが持つ力
もともとは、コメンテータやテレビカメラ、サポーターがピッチ上で戦う11人のフットボーラーを認識するための方法として取り入れられたものだと思うが、現代における背番号の意味は以前よりも遥かに大きなものになっている。
どのクラブにおいても、何世代にもわたって受け継がれてきた番号というものがある。
マンチェスター・ユナイテッドで『7』を着用することは決意の表明を意味しているし、ニューカッスルほど『9』を愛するクラブもない。
『6』のシャツを着て、トニー・アダムスから受け継いだ栄光を汚すセンターバックなんてご法度である。
当然、アーセナルのような歴史を持つクラブは、象徴的な番号がひとつとは限らず、最近では『14』といった一見、何の変哲もない、ただの番号にも歴史を感じることができる。
アーセナルで番号ごとに1つの選手を挙げる場合、どれほど素晴らしいスクワッドを形成できるだろうか。
『1』デビッド・シーマン / David Seaman
アーセナル史上最も偉大なゴールキーパー。
間違いなくプレミアリーグのシュートストップの上位にランクされている、Safe HandsのほかにNo.1に相応しいものはいない。
イェンス・レーマンとペトル・チェフも流石ではあるが、アーセナルで140回のクリーンシート、膨大な数のトロフィー、キャリアの向き合い方などを含め、長期間アーセナルで活躍したシーマンには誰も敵わないだろう。
『2』リー・ディクソン / Lee Dixon
この枠は熾烈な争いがあるが、まだしばらくはリー・ディクソン一択だろう。
プレミアリーグが始まってアーセナルで、No.2のシャツを着用した選手は4人だけしかいないからだ。
ヘクター・ベレリン、 マテュー・ドゥビュシー、 アブ・ディアビ、そしてディクソン。
怪我がなければ、ディアビも接戦だったかもしれないが、それでもアーセナルのレジェンドに匹敵するには足りなかっただろう。
『3』アシュリー・コール / Ashley Cole
アーセナルのNo.3のシャツを着ていたのは彼の他には、バカリ・サニャ、ナイジェル・ウィンターバーン、そして今はキーラン・ティアニーといった面々で、非常に優秀な選手が揃っている。
アーセナル界隈では絶大な人気とは言えないだろうが、彼はその世代の最高のレフトバックであり、間違いなくプレミアリーグの歴史上、最も手ごわいサイドを形成していた。
『4』パトリック・ヴィエラ / Patrick Vieira
セスク・ファブレガス、ペア・メルテザッカーなどの選手がアーセナルのNo.4を着用してきたことを考慮すると、再考も必要になってくるかもしれない。
しかし、ヴィエラに対抗できる候補は、ほかにいないだろう。
『5』スティーヴ・ボールド / Steve Bould
これは難しかった。
アーセナルの偉大なセンターバックである、マーティン・キーオンかスティーヴ・ボールドか。
No.6とのコンビであのエヴァートン戦のゴールが再現できることを考えると、ボールドだろう。
『6』トニー・アダムス / Tony Adams
No.6は、Mr Arsenalだからここは簡単だ。
『7』ロベール・ピレス / Robert Pires
No.7は、ピレスで確定だろう。
ほとんど議論の余地はないように見えるが、そうでないのなら指摘してほしい。
異論があるのであれば、それはアンリとベルカンプに隠れがちであるからではないだろうか。
2001/02シーズンのピレスは別格だった。
『8』イアン・ライト / Ian Wright
際立った選手が多いため、ここも難しかった。
フレディ・ユングベリとミケル・アルテタを除外するのは本当に酷だが、ここでの選択肢はただひとつ。
偉大なる、イアン・ライトしかいない。
『9』ニコラ・アネルカ / Nicolas Anelka
多くの偉大な選手がアーセナルのためにNo.9を背負ったが、おそらく他のクラブほどのステータスは持っていないだろう。
パク・チュヨン、ルーカス・ペレス、さらには、ジュリオ・バチスタといった選手が着用したが、結果を残せなかったからだ。
残った候補はアレクサンドル ・ ラカゼット、ポール・マーソン、ニコラス ・ アネルカの三択。
ポール・マーソンは、アーセナルで着用した背番号に一貫性がないので、ここはアネルカに落ち着いた。
アネルカは、アーセナルでのキャリアは短いものだったが、新しいトレーニンググラウンドとティエリ・アンリ獲得の資金になってくれたから意味はあったはずだ。
『10』デニス・ベルカンプ / Dennis Bergkamp
もし、ここをウィリアム・ギャラスとしたときのことを想像してみてほしい。
ここに収まるのは、ベルカンプでなければならない。
おそらく他のどの選手よりも、アーセナルを変えた男だろう。
アーセナルの持ち味である、エレガントな攻撃とポゼッション重視のフットボール、それを体現しているのはこのオランダ人しかいない。
『11』マルク・オーフェルマルス / Marc Overmars
さて、ここからが厄介なところだろう。
11番はメスト・エジル、シルヴァン・ヴィルトール、ロビン・ファン・ペルシ、アンドレ・サントスなど卓越した選手が背負ってきた。
どれも間違った答えではないだろう。
しかし、最も正当性が認められるのは、オーフェルマルス。
オールド・トラッフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦では見事な決勝ゴールを挙げ、ヴェンゲルの下でアーセナルの輝かしい時代をスタートさせた張本人である。
一時期、この空飛ぶオランダ人を止めることができるプレミアリーグのディフェンダーはいなかったほどだ。
『12』ローレン・エタメ・マイヤー / Lauren
No.12は、通常リザーブのゴールキーパーに付与される番号だが、アーセナルでは違う。
候補は、ローレンとオリヴィエ・ジルー。
今回のスクワッドでは、ライトバックに負荷がかかることになるため、チームバランスの面でもこのディフェンダーを選ばないという選択肢はないだろう。
それに試合がPK戦になった場合には、彼は適任だ。
『13』アレクサンドル・フレブ / Alex Hleb
今となっては、リザーブゴールキーパーの番号であるNo.13。(ヴォイチェフ・シュチェスニー、アレクサンダー・マンニンガー、ダビド・オスピナ)
その13の歴史の中で一際、フレブは一際輝きを放っている。
『14』ティエリ・アンリ / Thierry Henry
The King.
『15』レイ・パーラー / Ray Parlour
セスク・ファブレガス、アレックス・オックスレイド・チェンバレンが着用してきたNo.15。
その中でも、有数の出場記録を残しているパーラーは一線を画している。
ピーク時のパーラーはクオリティが高く、ジョージ ・ グラハムとヴェンゲルにとって重要なパーツであった。
『16』アーロン・ラムジー / Aaron Ramsey
ラムジーの場合、No.8を着用するまでにFAカップで優勝などがあり、注目するシーズンのほとんどはNo.16であった。
大きな負傷にも見舞われたが、それでも彼の個性は死ぬことはなかった。
ラムジーは、アーセナルにとって欠かせない存在であると言えるだろう。
『17』エマニュエル・プティ / Emmanuel Petit
ここが最も議論が活発になるところだろう。
アレクシス・サンチェス、アレックス・ソング、エドゥ、そしてプティ。
皆、本物のクオリティーを持った選手だった。
17番を着用した2年間で93試合に出場し、42ゴールを記録したサンチェスがすぐに選ばれるだろうが、プティとエドゥをそう簡単に忘れてはならない。
ブラジル人とフランス人を比較した場合、戦術の重要度と最初のダブルを勝ち取った面でプティに軍配が上がることだろう。
『18』ナチョ・モンレアル / Nacho Monreal
セバスティアン・スキラシ、ミカエル・シルヴェストル、パスカル・シガンなどのセンターバックの中でも最も優れているセンターバックは、Mr 7/10のナチョ・モンレアル。
『19』ジウベルト・シウバ / Gilberto Silva
サンティ・カゾーラ、ジャック・ウィルシャー、ジウベルト。
稲本潤一にチャンスはない。
No.4で選出済みのヴィエラにカゾーラ、ウィルシャーのどちらかを組ませたいという誘惑に抵抗するのは難しいが、ひとつ確かなことがあるとするのならば、それはInvisible Wallを形成できるということ。
そう、ジウベルトだ。
『20』フィリップ・センデロス / Philippe Senderos
No.20の選択は厳しく、事前に気持ちの準備が整っていたひとはいるのだろうか。
シュコドラン・ムスタフィ、マチュー・フラミニ、ヨハン・ジュルー、フィリップ・センデロス、マシュー・アップソン、ギョーム・ワルムズ、クリス・キウォミャ、パル・リダーセン….。
彼らの中には、確かに活躍した選手もいるが、もしアーセナルでプレイするならNo.20は手に取らないほうが良いだろう。
この候補の中でも、ディディエ・ドログバと対戦しない限り、アーセナルでのセンデロスには良い瞬間があった。
『21』ウカシュ・ファビアンスキ / Lukasz Fabianski
結局の所、彼が真価を発揮したのは、アーセナルではなかったかもしれない。
それでも、ファビアンスキはNo.1のシーマンのサブの役割に適しており、実際にアーセナルではベンチに居ることのほうが多かった。
『22』ガエル・クリシー / Gael Clichy
このスクワッドは、通常よりもレフトバックが多い気もする。
ただ、候補はヤヤ・サノゴであり、20試合で1ゴールの成績でこのスクワッドに入れるのは厳しい。
『23』ソル・キャンベル / Sol Campbell
マイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズの番号であった、No.23。
アーセナルでは近年、ダニー・ウェルベック、アンドレイ・アルシャヴィン、ダヴィド・ルイスが背負ってきた。
アーセナルの歴史上、もっとも偉大なフリーエージェントであるソル・キャンベルもそのひとり。
アーセナルはキャンベルの獲得によって、より高いレベルに引き上げられ、再びタイトルレースへ参戦することになった。
『24』ヘクター・ベレリン / Hector Bellerin
24の対抗が、ヴィト・マンノーネ、リチャード・ライト、ラミ・シャーバンとなればベレリンは妥当だろう。
『25』ヌワンコ・カヌ / Nwankwo Kanu
エマニュエル・アデバヨールはアーセナルにおいて素晴らしい成績を収めたが、それがヌワンコ・カヌよりも多くのゴールを決めたとしても、カヌのインパクトの前では弱い。
ミドルスブラ戦でのバックヒールフリック、トットナム戦の一撃、チェルシー戦のハットトリックなどを思い出してほしい。
総括
- デビッド・シーマン / David Seaman
- リー・ディクソン / Lee Dixon
- アシュリー・コール / Ashley Cole
- パトリック・ヴィエラ / Patrick Vieira
- スティーヴ・ボールド / Steve Bould
- トニー・アダムス / Tony Adams
- ロベール・ピレス / Robert Pires
- イアン・ライト / Ian Wright
- ニコラ・アネルカ / Nicolas Anelka
- デニス・ベルカンプ / Dennis Bergkamp
- マルク・オーフェルマルス / Marc Overmars
- ローレン・エタメ・マイヤー / Lauren
- アレクサンドル・フレブ / Alex Hleb
- ティエリ・アンリ / Thierry Henry
- レイ・パーラー / Ray Parlour
- アーロン・ラムジー / Aaron Ramsey
- エマニュエル・プティ / Emmanuel Petit
- ナチョ・モンレアル / Nacho Monreal
- ジウベルト・シウバ / Gilberto Silva
- フィリップ・センデロス / Philippe Senderos
- ウカシュ・ファビアンスキ / Lukasz Fabianski
- ガエル・クリシー / Gael Clichy
- ソル・キャンベル / Sol Campbell
- ヘクター・ベレリン / Hector Bellerin
- ヌワンコ・カヌ / Nwankwo Kanu
おわりに
プレミアリーグの時代縛りということで、ありがたいことに知っている選手が多かったが、それ以前だとどうなってくるのだろうか。
デイヴィッド・ローキャッスル(David Rocastle)とかも入ってくるのだろうか。
結局、今のアーセナルプレイヤーで入っているのは、ベレリンくらい。
一時期のアレクシス・サンチェスのような爆発力をみせてくれるプレイヤーが現れるのはいつになるだろうか。
ちなみに元No.10のジャック・ウィルシャーも10番の顔は、デニス・ベルカンプが1番だと思っているようだ。
アーセナルのシャツ史上最高の10番を着ることができて光栄だ。
スチュアート・マクファーレンが写真を撮ってくれたよ!
ひとまず、以上!
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